サラリーマンがお勤め先から格取得するように言われることが多々ある資格の一つとして、衛生管理者があります。
そんな衛生管理者資格に一度は不合格、二回目の受験で合格したひぃの経験談をお話しします。
結論から言うと、勉強時間はある程度割かないと合格は難しいです。
ですが、勉強に比例してしっかりと合格を狙える資格です。
受験会場(関東安全衛生技術センター)の様子もレポしますので、ぜひ最後までお読みください。
衛生管理者とは?
衛生管理者とは、従業員の心身を健やかに保つために、労働環境を整備する人のことを指します。
常時50人以上の労働者がいる事業者は、衛生管理者を選任しないといけない、という決まりがあり、その資格を有するために必要な資格となっています
また、衛生管理者の資格は労働安全衛生法という法律で定められた国家資格です
衛生管理者は、事業所の規模や業務内容によっては専任(衛生管理者の業務のみに徹する人)で配置しないといけない場合もあります。
※詳細は厚生労働省HPをご覧ください。
有資格者になることで就職・転職に非常に有利になるかと言われると、なんとも言えない、というのが正直な感想です
転職エージェントに相談した感触だと、全く有利になる感じはありませんでしたが、事業所に有資格者がいるだけでありがたい存在になることは間違いなし!です
第一種と第二種の違い
衛生管理者資格には第一種と第二種があります。
違いとしては、第一種は有害業務に係る科目が増えるため、出題範囲が広くなり、難易度が高くなります。業種によっては第一種を受験しないと業務に十分活用できないケースもあります。
なお、第二種を合格していなくても第一種を最初から受けることは可能です。
✓第二種衛生管理者…有害業務と関連の少ない情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業などで選任可能
衛生管理者の出題内容とレベル
まず、出題内容は、下記になります。
✓関連法令…労働者を保護する法令を学びます
✓労働生理…身体の機能についてまずは知ろう、という項目です
衛生管理者資格は第一種と第二種の2タイプありますが、違いは有害業務に係る内容は出題されるかどうか、です
第一種衛生管理者は有害業務に係る項目が含まれた出題範囲になり、「労働衛生」と「関連法令」の項目の出題数が増えます。業種によっては第一種衛生管理者を事業所に配置しないといけない、というケースもあるので、もし転職等考えている方が受験する場合は先を見据えて第一種を勉強するのも一つの手です。
※第二種を合格したあとに第一種の資格が必要になった場合は特例で有害業務に係る項目のみの受講できるようにはなっています。
業種によっては第一種衛生管理者の需要が高いケースがあるので、ご自身の働き方も加味して受験コースをお選びください
そして資格のレベルについては、国家資格にしては簡単だと思います。
合格には、出題される各科目の得点が4割以上、かつ全科目の総合得点が6割以上が必要です
過去数年分の合格率を確認したところ、第一種が4割強、第二種で5割強合格していますので、二人受ければ一人は合格すると考えると勉強すれば確実に合格できる資格です。
とはいえ、この合格率の高さは、会社から受験するように指示を受けた方が受験していることが多いので、会社からのプレッシャーがあってしっかり勉強を皆さんしている結果だと思います。
かくゆう私は、第二種をまず受験して不合格になり、そこで奮起して第一種を受験しました。
全体として出題内容は難しくはないですが、勉強範囲が広範囲ですのでこの記事を読みましたらすぐ勉強を始めてください。
おすすめ勉強時間やテキスト
まず、おすすめの勉強期間は2~3か月です。
1日の勉強時間にもよりますが、1カ月は厳しいです。
実際、第二種を受験したときは1カ月で毎日1~2時間程度勉強しましたが、出題範囲が広く最後は慌てたメンタルも相まって不合格になりました(笑)
第一種は難易度があがることもあり、3か月勉強時間を設けて、ほぼ毎日1~2時間、通勤時間やちょっと隙間時間も勉強、休日は2時間程度勉強して合格しました。
断然おすすめのテキストはユーキャンのテキストです。
https://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/75/text/detail02.html
正直高いので、本屋さんで売られているものと単純比較すると驚く価格帯ですが、その分かなりきめ細かく記載があるので受験当日に「こんなこと学んだかな?」という出題箇所のカバー漏れはなかったように思います。
特に「重要ポイント総まとめ」のミニ本には、重要箇所だけ凝縮した物がまとまっているので、出かける際も電車内で気軽に勉強することができました。
人によっては教育訓練給付制度というものを活用して、ユーキャンの学費の20%補助される制度を使用できますので、それも含めてご検討ください。
とはいえ、そんなに時間とお金がないのでサクッと勉強したい!という方はテキストだけではなく、問題集もついている参考書がおすすめです。
✔この1冊で合格! 村中一英の第1種衛生管理者 テキスト&問題集
✔この1冊で合格! 村中一英の第2種衛生管理者 テキスト&問題集
なお、どの参考書を買う場合にも言えますが、出題傾向が変わるケースもありますので最新版の参考書を購入してください。
公式HPは早めに見ておきましょう!
受検資格や申し込みなど、受験される方は公式HPを必ずみることになると思います。
受検資格や必要書類についてはかなり細かく指定されているので、日にちに余裕をもってサイトをご覧ください。
※大きな声で言えませんが、非常にわかりづらいHPです。
私のケースだと、大学の卒業証明書、事業所証明書という2点必要でした。
卒業証明書は手元にない場合は大学に請求します。
事業所証明書は会社の押印が必要となりますので、企業によっては社内稟議を起案してからでないと会社印が押せないと思います。
そして、試験日ですが、ぎりぎりだと応募定員に達してしまい、受験できない可能性もあります。
受検会場は主に7か所各地に定在していますが、運がよければ出張試験会場などで遠征しなくても受験ができます。
とにかく早め早めに行動が必要です。
なお、公式HPには直近の過去問題も無料で掲載されていますので、こちらも受験前に腕試しをしましょう。
関東安全衛生技術センターでの受験
アクセス…非常に悪いです。
出張試験会場で受験しなかった自分を嘆きました。
五井駅 東口のからバスで20分(公式HP)
道路があまり補正されていない場所だったこともあり、かなりバス酔いして受験会場に到着しました。
ちなみに会場には自動販売機はありますが、周辺にコンビニは一つもありません。
持ち物を忘れたりした場合は事前に五井駅周辺のコンビニ購入を済ませておきましょう。
バス以外の行き方としては、割高になりますが、乗合タクシーもでています。
そのほか駐車場も完備されていますが、駐車スペースに限りがありますので車で行かれる方は早めに場所確保が必要となります。
会場自体は古い印象でしたが、清潔感は保たれていました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
転職・キャリアアップという意味合いでは強い資格ではありませんが、職場の環境を見直すきっかけや日常での衛生対策の知識という面では少し役に立っているように思います。
どの資格にも言えますが、早めに余裕をもって受験に臨むこと、問題集を繰り返し解くことが重要です。
この記事をご覧になった受験予定者が、一発合格をされることを祈っています!