ネトゲ廃人はステータス?
約6年間、筆者はネトゲ廃人でした。
言葉からしてネガティブな印象を受けがちですが、ゲーム内で培われる社会性はリアルでも十分活かすことができるポジティブな面もあると筆者は思っています。
そんな元ネトゲ廃人が懐かしさもかねて当時を振り返りつつ、ネガティブな側面/ポジティブな側面を踏まえて「ゲームにハマり過ぎない極意」を解説します。
ネトゲ廃人とは?
「ネトゲ廃人」とはネットゲームにのめり込み過ぎて正常な社会生活ができない状態の人のこと。
ライト(広義的)に言うとリアルよりゲーム世界の方が優先度が高い人のこと。
そう考えると筆者は約6年間ライトなネトゲ廃人でした。
ライトとはいえ、当時はヒマさえあればゲーム世界に入り込み、当然のように毎月課金を行い、プレイ時間は恐らく5000時間を超えていたでしょう。
学校の友人にも「ネトゲ廃人はステータスだ」と公言していたことから、ネトゲ廃人としての謎のプライドを持っていたことは間違いありません。
筆者は学生でしたが、経験的にネトゲ廃人は社会人が多かったです。
オフ会という形で何人か会いましたが皆普通の社会人だったのを覚えています。
ネトゲ廃人のネガティブポイント
まずは筆者の経験をもとにネトゲ廃人のネガティブな側面について解説します。
生活の大半を費やしてしまう
当時学生だったため学校に行く時間さえ惜しいと感じ、欠席や遅刻を繰り返していました。
大人になって思えば学費を払っているのに勿体ないことをしていたなと反省しています。
ただしゲームという趣味に時間を使うこと自体が悪いことではなく、やり過ぎという点において節度が必要なんだと今になって思います。
終わりがない
どのネットゲームにも言えることですが、特にパソコンでやるようなオンラインゲームはハマりやすい上に終わりがありません。
それ故に廃人が生まれ、際限なくお金と時間を費やしてしまうのだと思います。
ただ終わりがないのはどのゲームも同じ。
ポケモンGOも終わりがないゲームですが程よい距離感を保つことが重要です。
ネトゲ廃人のポジティブポイント
社会人とのコミュニケーション
コミュニケーション能力がつくというと「ネトゲせずに友達と交流する方がコミュニケーション能力がつくのでは?」と思われがちですが、ネトゲは様々な年代の大人(社会人)が存在します。
イグアナを飼ってる薬局店長や、香川の解体屋、とある企業の社長とか。
北海道からきたのにスキンヘッドだった人とはかなり仲良しでした。(笑)
ネトゲといっても当時はSkypeを使って通話しながらゲームしており、時折オフ会もしていました。
初めてリアルで会っても元々の関係性があるため敬語はなく、年齢を超えたコミュニケーションがそこにはありました。
筆者は大学生でしたがバイトでは出会えないような様々な社会人と交流できたことはネトゲ廃人ならではだと思っています。
論理的思考が身につく
ネトゲといえどかなり頭を使います。
いかに効率よくレベリングするか、簡単にはいかないダンジョン攻略には論理的思考が必須です。
社会的な立ち回り
装備やアイテムを売る相手はNPCではなくユーザ(対人)です。
ゲーム内における相場調査、金額交渉、転売は日常的に行っていました。
まさにリアル社会における商売のリハーサルを体験できました。
また、ギルドという企業的な組織においても時にはリーダー的な振舞いでギルドメンバーを率いる統率力も問われてきます。
運営会社が就活の選択肢の1つになった
ネトゲを辞めたきっかけが就活でしたが、これだけお世話になったゲームの運営会社が気にならないはずがありません。
運営会社の会社説明会に行ったりと就活における選択肢を広げる役目も担ってくれました。
ITエンジニアになるきっかけ
筆者の就活は最終的にIT企業に就職することになり、転職もしつつ気づけばITエンジニアを約10年間続けてきました。
これはネトゲをやるためにずっとPCを触っていたことからコンピュータ系の学部を目指すことになり、その学歴を活かしてIT企業に就職したのが始まりです。
ネトゲ廃人じゃなかったらITエンジニアになっていなかったかもしれません。
ゲームにハマり過ぎない極意
オンラインゲームに限らず、どのゲームでもハマり過ぎると時間がいくらあっても足りません。
ネトゲ廃人の入り口は「ハマる」ところからスタートするので、いかにハマらないようにするのがポイントです。
ゲームは基本無課金
課金するほどゲーム内で優位になることは明らかです。
逆に言うと無課金でできることには限界があり、そこで無課金だから仕方ないと割切ることが重要です。
とはいえ一時的な課金はアリだと思っています。
ゲームによっては年1回のイベントに参加するチケットが課金しないと買えないケースもありますし、常用的な課金でなければ問題ありません。
ポケモンGOでいうと、ジム置きでゲットできるポケコインだけでやりくりし、レイドやりたくてもパス課金しない。
GOフェスなどのイベント時だけ課金するイメージです。
100%を目指さない
ゲームには必ずやりこみ要素が存在します。
これを突き詰め始めると廃人に片足突っ込むことになります。
そのためゲームでは100%を目指すのをやめましょう。
やり込みたくなる気持ちはわかりますが、キリがありません。
80%、いや60%程度で割切る。そのくらいの距離感でいることが大切です。
これは無課金だからこその要素も含まれています。
ポケモンGOでいうと、個体値100%を目指さずにキラポケモンになった時点で育成を始める といったイメージです。実際に筆者は個体値100%にさほど興味がないので色違いキラをゲットできた時点で個体値関係なく強化します。

どういうゲームにハマっていたのか
筆者がネトゲ廃人していたのはRED STONE(レッドストーン)というPCでやるオンラインゲームです。
・ジャンル:MMORPG(多人数同時参加ゲーム)
・韓国、日本、アメリカに展開
・ユーザ数180万人登録突破
・ニンテンドーDS版あり
・オフィシャルVISAカードあり
筆者のゲーム実績を紹介します(懐かしい!)
・職業「武道家」、プレイヤーネーム「クローKz」
・武道は回避、防御スキルが充実している代わりに火力(攻撃力)はお粗末という評価
・そんな中、筆者は武道をメイン職業(一筋)としてをダメージカンスト(上限)を実現
・レベルランキングでは100位以内、武道としては1位を独走(ランカー)
・約100人が所属するトップギルドの副マスターを担う
筆者のリアル生活状況
当時のゲームを優先したリアル生活はこんな感じでした。
・高校~就職までの約6年間(5000時間は超えてる)
・学校に行かない日もしばしば
・高校でHRの単位が足りずに退学一歩手前
・休日は朝起きた瞬間から寝るまでやってる
・課金額は約100万(バイト費から捻出)
・時折オフ会にも参加
・就活をきっかけにネトゲ卒業
まとめ
筆者の経験をもとにネトゲ廃人のネガティブな側面/ポジティブな側面を紹介しつつ、筆者なりのゲームにハマり過ぎない極意を解説しました。
最後に「ネトゲ廃人」と言ったら、という書籍を紹介します。
かなりディープなネトゲ廃人たちを題材にどこか人間味のあるヒューマンストーリーを味わえます。
筆者がやっていたREDSTONE(レッドストーン)をやっている夫婦の話も出てきます。