シフト制育児をご存じですか?
「新生児育児=休みなしでの育児」というイメージを持ちがちですが、その考えから少し距離を置いた、新たな育児の形です。
その名の通り、かわりばんこに育児をするため睡眠時間も確保できるし、なんならおひとり様時間も持つことができます。
夫婦そろって1年間育休を取得することした我が家は『育休夫婦の幸せシフト制育児』という本を参考に約2か月シフト制育児を実践しました。
第二子を授かるときにも実践したいと思うくらい、我が家にはとても合っていましたが、思わぬ誤算もありましたので交えてレポートしたいと思います。
シフト制育児はこんな人におすすめ!
・夫婦で育休を取る方
・心と体力にゆとりを持ちたい方
・パパ見知り対策をしたい方
シフト制育児のシフト表
『育休夫婦の幸せシフト制育児』で紹介されているシフト制育児のシフト表はこちら!
新生児期でも、24時間体制で赤ちゃんのお世話をする中で、8時間の睡眠を確保する方法が提案されています。
新生児期の24時間お世話でも8時間睡眠を確保する!『育休夫婦の幸せシフト制育児』芳田みかんさんにインタビュー|たまひよ
引用:https://img.benesse-cms.jp/tamahiyo/item/image/normal/5a190617-3a2e-4711-b952-3270e5fa1ae7.jpg?w=576&h=807&resize_type=cover&resize_mode=force&p=true
シフト表上では、みかんさんのワンオペ(一人で育児)の時間について、「食べたり食べなかったり」と書かれています。
シフト制育児を試す前は、なぜ食べないのか疑問でしたが、実際に試してみると、明け方にはあまりお腹が空かないことがよくありました。食べるとしても、おやつ程度のものを食べることが多かったです。
ツーオペ(二人で育児)の時間帯は、日中帯であるため、外出しやすく、このシフトが非常に合理的だと感じました。ただし、我が子の場合、朝5時から10時までぶっ通しで起きていて終始だっこ星人、16時から20時は黄昏泣きが多かったため、赤ちゃんのスケジュールに合わせて微調整が必要でした。
負担を軽減するため、ツーオペの時間を増やすために、途中から8時間睡眠から7時間睡眠に変更し、夫は朝9時から夜2時、妻は夜2時から夜7時にすることにしました。
8時間睡眠を続けることもできたけど、うちの場合は微調整して良かった!
シフト制育児のメリット
24時間体制で赤ちゃんの面倒を見れるシフト制育児はメリットがたくさん!実際に感じたメリットはこちら。
笑顔で育児ができるようになる
夫が育休に入るのが想定より2週間遅れたため、ワンオペとシフト制育児両方を経験したのですが、シフト制育児を取り入れてからは圧倒的に心と身体両方の負担が減り、大好きなパートナーや赤ちゃんに笑顔を向けられる余裕がでてきました。
ワンオペ期間中は、自分一人で赤ちゃんの生命を守らなければならないプレッシャーがあり、赤ちゃんの寝息を確認しながらベッドに入っていたため、十分に休息できず、産後うつ気味になりました。シフト制育児を導入することで、自分が寝ている間でも誰かが赤ちゃんを見守っているという安心感があり、より良い睡眠を確保できるようになりました。
夫婦双方がワンオペに対応できる
シフトが被らない時間帯はワンオペとなるため、夫婦それぞれに育児スキルを磨くチャンスがありました。ワンオペといってもシフト制育児を取り入れているため、短時間で負担が少なめ!
二人ともワンオペができるため、ときには友達と遊びにいったり一人で外出できるようになりました。
パートナーへの信頼が高まる
夫婦の間で育児情報を共有するために、「ぴよログ」という育児記録アプリを利用しました。
このアプリを通じて、睡眠時間やおむつ交換などの情報だけでなく、育児日記という機能を使うことで、赤ちゃんに関する可愛いエピソードや泣きやむ方法などの情報も共有していました。
育児情報の交換により、お互いが新しい発見をし、信頼関係が深まったと思います。
シフト制育児のデメリット
一日が短く感じる
シフト制育児が慣れてきたころから、ワンオペ時間中眠かったら寝てもいい、というスタイルに変えました。
育児に不慣れで疲れが蓄積していたため、ワンオペ時間中は寝る時間が増えました。
気がついたら、寝ているか、育児か、といった日々が増えてしまいました。
母乳育児だとぶっ通しで寝ることが難しい
私も『育休夫婦の幸せシフト制育児』の著者と同様に完母で育児しており、夜間の授乳には電動搾乳機に頼り、睡眠時間を確保するように努力しました。
電動搾乳機は、疲れたときの授乳をサポートしてくれ、完母育児のハードルを下げてくれたので、電動搾乳機は私にとって育児中のベストバイに入ります。
しかし乳腺炎を繰り返していたため助産師さんに相談したところ、搾乳機よりも赤ちゃんに母乳を直接吸ってもらうようにしましょう、と指導を受けてしまいました。
これは思わぬ誤算でした。
シフト制育児を取り入れたとしても完ミを採用しない限り、女性の負担のほうが大きくなるなぁ…と思ってしまいました。
たしかに乳腺炎を防ぐためには赤ちゃんに吸ってもらうのがベストだな…と乳腺炎を繰り返し経験して痛感した…
シフト制育児を取り入れてみた夫婦の感想
赤ちゃんの生活スタイルが規則的になるまでの2か月間、シフト制育児取り入れてみました。実際にやってみた夫婦の感想はこちらです。
妻の感想
交互に子守をするため休息が取れ、産後の回復が早かったように思う。
乳腺炎気味だったこともあり、夜間授乳は避けて通れなかったが、常に赤ちゃんを誰かが見守れる環境だったので圧倒的な安心感があった。
夫の感想
シフト制育児を取り入れる前は、常に二人体制で育児をしていたため効率的におむつ替えができるなどのメリットはあったたが、常に寝不足の状態が続き、育児以外に何もできない日々だった。
シフト制育児を導入後、1日が短く感じる一方で、睡眠時間が確保されるため、心と身体の健康を維持できた。また、自分のシフト中では永遠のように感じられるだっこタイムも苦に感じにくいメリットがあった。
【まとめ】【シフト制育児】8時間睡眠を諦めないで!メリットだらけだけど思わぬ誤算も!?
早くに育児をスタートした友人は1時間寝続けられたらラッキー、と言っていました。
妊活中は子供がとても欲しい反面、「キャパが少なめの私に育児ができるのだろうか…」と不安も感じていました。
そのため、初めてシフト制育児を知ったときには、新生児育児をしていても寝ることに集中できるという点がかなり画期的で、いい情報に出会えたなと感激しました。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
夫婦での時間が多くなるシフト制育児にはこちら記事もおすすめ!