先日品川近視クリニック 東京医院で眼内コンタクトレンズのICL手術を受けてきました!
ICL手術は日帰りで可能ですが、しばらくは目に違和感を感じました。
この記事では手術当日の流れやその後の経過についてもまとめたいと思います。ぜひ最後までご覧ください。
授乳期の方向けのコア情報もあります!
手術日のタイムスケジュール
全体のタイムスケジュールは特にクリニック側から伝えられませんが、手術日の拘束時間の目安としては4時間と聞いていました。
平日来院で手術を受けましたが、そのときのタイムスケジュールはこちら。
平日朝一で予約をしたこともあり、さほど混んでいなかったため、総じて待ち時間はあまりありませんでした。同じ時刻で手術を受けた方は私含めて3名でした。
①9:30 クリニック到着
②10:00 手術待合室へ移動
③10:30 医師の検査・説明を受ける
④11:00 手術開始
⑤11:20 休憩&術後の案内を受ける
⑥12:00 クリニック退出
土日は手術を受ける方も増えて終了時間が延びることが予想されます!
①9:30 クリニック到着
到着して受付をすましたあと、早速レンズの装着場所の確認の検査が始まります。
おそらくですが、手術は受付順になっています。クリニックに到着次第早めに受付を済ませることをおすすめします。
このタイミングで手術代の残金を支払います。割引チケットがある場合は支払い前に提出が必要なのでお持ちの方はお忘れなきよう!
そして、このタイミングで瞳孔を開く点眼薬の投与も開始します。
ICLの適応検査の時も同じ目薬をさされるので、適応検査を受けた方はご存じと思いますが、この目薬がちょっと目に沁みるんですよね…。愛称こめて私はレモン水と呼んでました。
このレモン水を差したあとは徐々に目のピントが合いづらくなります。レモン水は手渡され、10分ごとに点眼するように言われます。
②10:00 専用待合室へ移動
この後は手術終了までお手洗いに行けなくなるので事前に済ませておきます。専用ロッカーに手荷物を預け入れます。帰り道は目が安定しないですし、最低限の荷物にしておいた方がよさそうです。
手術フロアではスマホや飲み物などは持ち込みNGとなるので、ロッカーに全て預けたあと、手術待合室へ移動します。ここからはしばらく誰とも連絡を取れなくなるので、家族にも一言連絡を済ませて手荷物を預けました。持ち込み禁止項目は事前にパンフレットでも案内を頂きますが、以下のとおりです。
専用待合室へ移動後も10分間隔でレモン水(瞳孔を開く点眼薬)を指し続けることになります。スマホはありませんが、置時計があるのでそれを見ながら適宜自分で点眼を行います。
ちなみにスマホをロッカーに預け入れる前に瞳孔の開き具合を写真に収めてみたのですが、この通りかなりギンギンです。ですが、これでも瞳孔の開きが不十分らしくて、追加で点眼薬を盛られました。
専用待合室は点眼以外することがなくとても暇…!
③10:30 医師の検査・説明を受ける
専用待合室でしばらく待ってから奥の部屋に案内され、簡単に問診を受けます。
授乳中だったのでこのタイミングでいろんな説明を受けたよ!詳しくは後述します。
そして、手術前最後の医師の検査・ICL手術の具体的な説明や注意事項を聞きます。
説明内容の一部
・手術中は瞬きは禁止
・手術中目は一点に置き、動かさないように
・くしゃみやせきをするときは事前にいうように
・手術は強い痛みはなく、チクチクする程度。圧を感じる人も
・見える景色は明るくなったり暗くなったりする
その後次々と点眼薬をさされます。10種類くらい点眼したんじゃないかなと…。
麻酔薬も点眼され、眠くはないけど瞼が開けづらいような感覚をおぼえました。
緊張で貧乏ゆすりしている方もいたなぁ。私も緊張した!
④11:00 手術開始
いよいよ手術開始。
事前に聞いてはいましたが手術室、想定より結構寒いです。ダウンは持ち込みNGとは聞いていましたが、ダメもとで薄いユニクロのウルトラライトダウンを着ていいか聞いたらOKをもらえました。
手術中は履物も脱ぐので厚手の靴下をはくこともおすすめします。
手術台に乗ったら、顔全体にレジャーシートのようなものを取り付けられます。レザーシートにちょうど眼の大きさと同じくらいの穴が空いており、片目ずつ手術が行われます。
その後、目を開け放しにする器具を取り付けられます。そのあとは瞬きNGとなりますが、ずっと水のようなものを目にかけられた状態になるので、目が乾燥することはありません。見える景色のイメージ図としてはこういう感じです。明るくなったり暗くなったりする水の波紋が見えて海の中を泳いでる気分になります。
適宜、執刀医が「~しますね。」など声をかけてくれますが、目を切られるタイミングは特に案内されません。なんとなく鋭い器具が見えた気がしますが、水中をゴーグルなしで見ているような景色しか見えないため、切られたことに気づきませんでした。
知らぬが仏、ですね
その後レンズを入れるタイミングやレンズを固定する瞬間などを先生がほぼ独り言レベルの小さい声で案内してくれます。レンズを眼内に入れた瞬間は嫌な圧を感じました。そして、コンタクトを固定する瞬間は個人的に一番いたく、チクチク痛みを感じました。といっても全然我慢できるレベルのものです。
片目の手術が終わったら残った眼の手術をし、手術終了となります。
⑤11:20 休憩&術後の案内を受ける
手術終了後は自分で休憩場所まで歩いて移動します。レンズが入りましたが、麻酔や瞳孔の影響であまり良く見えませんが、意外と歩けます。
休憩室は漫画喫茶のようになっており、ワンシーターの席にかけて目を一時間弱休めます。隣通し近いですが軽い間仕切りがあるのであまり気になりません。
席ごとにサイドデスクがあり、ペットボトルと帰宅時に渡されるグッズ一式と呼び出し用のピンポンが置かれています。万が一休憩中にどうしてもお手洗いに行きたくなった時などに押せるようなので、安心ですね。
手術後は眼圧を安定させる薬を服用します。
手術の緊張でノドが湧いてたから飲み物が用意されていて嬉しかった!
しばらくの休息後に声がかかり、眼圧検査を行いました。機械から眼に向かって空気をあてて測定するのですが、術後の目に眼圧検査は結構こわい…しかも地味に痛い…。
眼圧検査で問題ないことを確認したあと、術後に使用する目薬3本の使用方法や就寝時に使用する眼帯、1週間常備着用する保護メガネ、執刀医の名刺をもらいます。なお、保護メガネはクリアなタイプと写真のような色付きの2タイプ、サイズもMLの2展開で、希望に合わせて1つ受け取ることができます。
通常上記にプラスして鎮痛剤も渡されるけど、使う人は少ないみたい。
術後はとにかく「目をこすらない」「強く鼻をかまない」「目をぎゅっとつぶらない」などの注意事項を言い渡されました。
⑥12:00 クリニック退出
手術室をでたあとは受付によらず、ロッカーから荷物を出したらそのまま帰宅して問題ありません。私は一人で帰宅がこわかったので家族にお迎えに来てもらいました。
帰ろうと思えば帰れますが、この時点ではまだ瞳孔が開きっぱなしで目のピントが合いづらいので、もし一人だったらタクシーで帰っていたかもしれません。
ICL手術、こわい?不安な方へ
さすがに手術前や手術中はちょっとドキドキしましたが、すごく怖い感じはありませんでした。
ICLを受けたいけど怖がりさんな方向けに、私が手術中どういうことを考えて精神を落ち着かせていたかポイントをまとめたいと思います。
ポイント1
海の中でぷかぷか泳いでいる人魚気分になる
上でも触れましたが、手術中に見える景色のイメージ図としてはこういう感じです。明るくなったり暗くなったりする水の波紋が見えて海の中を泳いでる気分になります。
手術中は目を泳がせることがNGですが光がゆらゆら動くように見えるのでつい視点がぶれそうになります。ですが人魚気分になってぼぉっと「海がきれいだなぁ、落ち着くなぁ」と言い聞かせるようにしました。
ポイント2
有名人もたくさん受けてるくらい、安全な手術なんだ!と言い聞かせる
実は数々の有名人が受けています。たとえば桐谷美玲さんやさっしー、優里などなど。あの有名人も受けたんだからきっと私も大丈夫に違いない!と言い聞かせるようにしました。
ポイント3
緊張を箱にいれこむイメージをする
これは帝王切開をしたときに完全習得した技術(?)なのですが、私は緊張したときにメンタルを落ち着かせるために、箱をイメージして、すべての緊張をそこに入れ込み蓋をするようにしてます。そしてそのイメージした箱は思考空間の右上に置いておき(場所はどこでもいいのですが…)、「この箱に緊張を封印したから大丈夫」と言い聞かせるようにしています。結構効果高いです。
全部イマジネーション豊かになって思い込むのがコツ!
上記のような思い込みをすることで忙しかったので、緊張を私の思考空間に配置する隙がぐっと減ったように思います。
術後の経過
手術後はとてもダサい保護メガネを1週間常時着用する必要があります。
いや、正確にはダサくするかしないかは自分次第なのですが私は絶望的に似合いませんでした。
そのため、この期間はなるべく人と会う約束はしないほうがいいかなと思います。街中でも若干視線が痛かったです…苦笑
術後当日
クリニックを出て、1時間ほどは瞬きするのも少し痛みをおぼえました。歩くことはできるものの、眼を左右に動かすことに若干の抵抗を感じました。
眼を左右に動かすこと自体は術後すぐでも問題ないようです
術日当日は夜22-23時まで、1時間ごとに3本の点眼薬をさす必要があります。しかも1本ごとに5分の間隔をあける必要があるので結構忙しいです。点眼を忘れそうだったので帰宅後はアレクサでタイマーをたくさんセッティングすることで、忘れないように工夫をしました。
クリニックを出て3時間後、目の痛みが落ち着いてきましたが、眼の瞳孔の開きはしばらく直らず、寝る時間近くになっても結構ガンガンに開いていました。
寝るときはクリニックで渡された眼帯をつけて就寝しましたが、意外にもそんなに邪魔に感じませんでした。むしろ子供がいるので本当に防御になって安心感がありました。
一人で眼帯つけるの結構難関と思われる!
術後翌日
クリニックの決まりで、手術翌日には眼の検診を受けます。平日10時の予約だったこともあり、混みあっておらず。
まずはCの開いている向きを伝える視力検査を行います。今までは一番上のCですら裸眼で見えてなかったのに問題なく見える…嬉しい。そして一番下も見えづらいですが読めたためなんと視力検査の結果は2.0!!
その後医師にて直接眼の状況を確認いただき、特に問題がなかったため30分でクリニックを出ました。この日の費用は0円でした。
視力0.1以下だったから嬉しさを通り越して驚き!!
手術翌日からデスクワーク可となっていますが、いざPCを開いても眼がとても疲れて全く集中できません。また、夜になると、コンタクトを長時間つけてしまったときのような目にごろつきを覚えました。痛みは基本感じないものの、目の疲れがあるため、この日は普段よりも早めに就寝しました。
お仕事を持っている方はICL手術翌日も有休を取得した方がよさそうです。
なお、術後翌日からの点眼スケジュールは一日5回。起床時・朝・昼・晩・就寝前に3本点眼をすることとなっています。私は点眼のために上を向いて目をかっぴらいたときに毎度痛みを感じました。なんとなく点眼薬も沁みたように思います。
術後二日目
点眼時にずっと痛みがありましたが、この日のお昼ごろからはさほど感じなくなりました。
ただ、やはり目はなんとなくゴロゴロします。鏡をよく見てみると瞳の周辺が軽く充血していました。基本的に目の痛みを感じることはありませんが、ふいな拍子に目の奥に痛みのような感覚を覚えます。
術後三日目
ずいぶんと慣れてきて正直気が緩んできました。笑
保護メガネは常時着用しないといけないのですが、そもそもめがねの圧迫感が苦手だったこともICLに踏み切った一因なので、つけ続けるのが億劫に…。
そんなことを思いながら保護メガネを外して少し過ごしていたら家事の時に髪の毛が目に入ったり、我が家の0歳児からの急な猫パンチを目に食らいそうになり、保護メガネの必要性を改めて実感。
夜になるとまだ目がしょぼしょぼしてきて、コンタクトを長時間つけたまま寝てしまった時のようなツッパリ感に襲われました(伝われ~!)
術後1週間目
ICL手術後の1週間検診にいきました。
検査内容はICL手術の翌日検診と同じ。眼圧検査や視力検査後に医師が直接目を確認してくれます。術後4日目ごろから眼が充血していており気になっていたのですが、正常な範囲と言われました。術後の点眼薬は刺激が強めで、その刺激に伴うドライアイなども合わせて充血していたようです。
今回の検診では、以下の点眼薬をもらいました。
術後1週間経過後は、点眼薬の本数は3本から2本へ、そして一日の点眼回数も5回から4回へと減ります。今回もお会計は0円でした。1か月検診は電話受付で予約するため会計カウンターは通らず帰宅。平日来院で15分程度の滞在で終了しました。
術後2週間目
術後一週間が過ぎても、上瞼を触ると軽い痛みを覚えていましたが、この時期になるとそういった感覚もなくなったので、化粧も積極的に楽しめるようになりました。
ICL手術をしたあとは光源を見ると「ハローグレア現象」という、光の周りにリングがかかったように見える現象があるのですが、こちらにはまだ慣れません。嫌な感じというよりも、きれいだなと思って毎回見とれています笑
ハローグレア現象は徐々に脳が慣れてきて何も感じなくなってくるらしいです。
まだ目の疲れは感じやすく、夜になると目の疲れを前より感じやすいです。
ICLの手術代の公開
結論から言うと、手術代は53.7万円かかりました。
高い…けど後悔はありません。
品川近視クリニックでのICL手術代はオプションを付けない場合は両目で46万円~53.7万円です。私はかなり近視が進んでいたため、強めのレンズを入れることになり、MAXの費用がかかりました。
もし乱視がある場合は片目につき+5万円オプション代がかかりますが、こちらは免れることができました。
ちなみに度数が-5D以上か未満かで約8万円ほど手術代が変わってきます。私はコンタクト使用時のレンズ度数は-5Dあたりなため、淡い期待をしていましたが、なんとICLのレンズ度数は-7D…。
全然違うじゃん、、と思いましたが、ICLのレンズとコンタクトの度数を比べると結構ひらきがあることは往々にしてあるようです。
先ほど手術代は53.7万円と書きましたが、私は3万円の割引クーポンを使ったので実際の支払いは50.7万円でした。クーポンや割引情報について確認されたい方は以下の記事の「【最大7万円引き⁉】お得にICL手術を受けるには?」の目次をぜひ参考にしてください。
授乳中の方向けのICL情報
まず妊娠中や授乳中は基本的にICL手術は受けられません。
授乳中の方がICL手術を受けられない理由としては、感染症予防の薬が使用できない場合があるからだそうです。私も授乳期のタイミングではありましたが、3日から1週間は授乳不可と説明を受け、覚悟のうえで手術を受けました。ですが、実は手術後も授乳が出来ています。
というのも手術前の問診にて「授乳続けたいですか?」とスタッフさんが尋ねられ、はい、と伝えたところ色々と取り計らってくれました。
術後は眼圧を下げる薬を処方され、基本的に皆さん服用するのですが、術後すぐの眼圧検査で問題がなければ一旦処方なしにできるとのことでした。眼圧を下げる薬には利尿作用があるそうで、授乳時に赤ちゃんにもその作用が出てしまう可能性があるそうです。私は高血圧でないことや眼圧が問題なかったため処方は受けませんでした。
また、鎮痛剤も本来は処方されますが、授乳中であることや、万が一の時も家に予備があることを伝えたところ、処方されずに済みました。
当日問題なくても翌日の術後検査で引っかかれば薬の服用が必要になるので完母だとICL手術は厳しいかも…。
妊婦さんでICL情報について気になる方は是非こちらの記事の「妊婦はICL手術を受けられる?Q&Aでまとめてみた。」の目次を参考にしてみてください。
FAQ
以下は実際に術後の質問タイムでクリニックに質問した内容です。状況に応じて回答が変わる可能性がありますので、最新情報などは医師にご確認いただくこととし、参考程度にご覧ください。
- めぐりズム蒸気でホットアイマスク(花王)はいつから使用していいか?
基本的に1か月は使用しないほうがよさそう。1か月検診で医師に確認してから使用開始するのがベスト
- 日頃使っている目の点眼薬(ドライアイ用など)はいつ頃から使用可能か?
クリニックでは点眼薬が処方されており、1週間の使用が定められている。1週間過ぎたところで使ってもらっても問題ないが、市販の点眼薬を使用する場合は感染予防のため新品を開封すること。こちらも1週間検診で医師に確認してから使用開始することが望ましい。
- 手術後、1時間弱の休憩時間があったが、まだ目がゴロゴロし違和感を覚えるのですが…
目の見え方や違和感が落ち着くのは当日あるいは翌日の朝ごろになる。そのため、手術後すぐのタイミングで違和感等感じても正常な範囲。よほどひどくない限りは問題ありません。
まとめ【2023年】【眼内コンタクトレンズのICL】品川近視クリニックでの手術レポ~手術の流れは?やって後悔?~
いかがでしたでしょうか?
ICL手術は数年越しの念願で踏み切ることができました。
手術代金は高く、けっして容易に受けられる金額感ではありません。そして日帰り手術や片目10分の手術時間をセールストークにしていますが、個人的には拘束時間も想定以上に長く、気軽なものではありませんでした。
術後1か月ごろまで制限事項がたくさん!
ですが、手術を実施に受けてみて、起き抜けから視力が高いことには驚きと感動を感じ、「やってよかったな」と心から思えています。
ICLは高い買い物で失敗したくないと思いますので、ICLの体験者として1か月経過したころにメリットデメリットもぜひご覧ください。
今のところ、もし家族に目が悪い方がいたらおすすめしたいなと思える仕上がりです。